The Utopia Tone Vol.4における会場外分散処理の検証実験

The Utopia Tone Vol.4における会場外分散処理の検証実験

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The Utopia Tone
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DDlia
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こんにちは、音楽技術部技術班のDDliaです。
7/5(土)にThe Utopia Tone Vol.4 (w/GilleWorkers) を開催しましたが、開催にあたって映像処理システムの熱暴走が課題となっていました。昨年度に開催したダンス部コラボDJイベントでは、会場内(コモンズⅠ)の室温が高く、マルチカム録画システムが熱暴走を起こし4台のカメラのうち3台のカメラの録画ができませんでした。

【イベント告知】 日時:7月13日(土) 9:30~18:00 場所:コモンズⅠ ダンスミュージックがメインのイベント! 16時からはダンスサークルのGilleWorkersさんの ダンスパフォーマンスです! 音に合わせて自由に踊るもよし 音を聴くのもよし 自由に音を楽しもう! ダンスフロアで会おう!🕺🪩 #TUT_DJ

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学生課さんに依頼してコモンズ内の空調を普段よりも下げていただいておりますが、それでも足りないくらいにイベント開催中は室温が高くなります。
機材の熱暴走問題を解決するため、今年度の技術班では技術班員のDDlia及びはっちゃんのプライベートクラウドをお借りしながら、会場外で圧縮処理を行い会場内のシステムの負荷を下げる工夫をしております。

ネットワーク

会場外で分散して処理を行うにあたって、会場外のサーバーと通信を行う必要があります。会場内外をIPsec VPNによって暗号化しながらフルメッシュで接続することで安全性を確保しながら通信できるようにしています。経路制御はBGPを用いて経路情報をルータ間で交換しています。
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録画映像の会場外処理

The Utopia Toneでは7台のカメラを使って映像を記録していますが、このうち1台のカメラ映像を30分おきにはっちゃん宅のGPUサーバーに転送し、圧縮処理を行っておりました。GPUサーバーで圧縮が終わると次はDDlia宅に設置してあるメディア班のストレージサーバーに転送されます。
映像を送る際と圧縮の際は、スクリプトをcronで定期的に呼び出すことで実現しています。使用したスクリプトはGitHubで公開しています。
イベント開催中にメディア班のストレージサーバーを覗いてみるとDJ枠終了後30分ほどで変換処理が終わって格納されていました。

まとめ

今年のダンス部コラボDJイベントであるThe Utopia Tone Vol.4 (w/GilleWorkers)では、映像処理システムの圧縮部分を会場外で分散して処理を行うことで、会場内のシステムの負荷を下げ熱暴走を起こすことなく処理を行うことができました。次回のThe Utopia Tone Vol.5は8月に開催されます。今回のイベントよりも高い気温が予想されるため、会場外分散処理システムを使用できるかと思います。
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